ちっともはかどらない・・
ちっともはかどらない・・_b0002580_0541535.jpg 1995年7月号の『ダ・ヴィンチ』 桜井さんが 『智恵子抄』 を持ってる
 〝レモン哀歌をいい詩だなと思って・・〟
 〝ひとりの人を愛し抜くパワーが凄いと・・〟
 〝ぼくは詩を書くときには、まず景色を見つけようとするんです〟
                               桜井 和寿
  
  “あなたはだんだんきれいになる”

  “人類の泉”  私にはあなたがある あなたがある
            そしてあなたの内には大いなる愛の世界があります

   “僕等”    僕はあなたをおもふたびに
            一ばんぢかに永遠を感じる
                                 僕があり あなたがある
                                 自然はこれに尽きてゐる
                                                    高村光太郎


  『智恵子抄』 高校生の時に出会いました。純愛・献身・無垢・一途・不変・・。
  こころ揺さぶられて強いあこがれを抱いた事を思い起こしました。
  愛というものに対するバイブル的存在でした。

  “智恵子は東京に空が無いといふ”ではじまる“あどけない話” の結びの詞。
  “あどけない空の話である。”・・慈しみが感じられるこの最後の一行がとっても好きでした。

  (ーー;) 立ち止まってばかりで・・ちっとも部屋が片付かない・・ (ーー;)




 
   『レモン哀歌』    

     そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
     かなしく白くあかるい死の床で
     わたしの手からとつた一つのレモンを
     あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

  
     それからひと時
     昔山嶺でしたやうな深呼吸を一つして
     あなたの機関はそれなり止まつた
     写真の前に挿した桜の花かげに
     すずしく光るレモンを今日も置かう
by yoko59225 | 2006-05-23 00:54 | Diary
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