人はかつて樹だった
b0002580_11202424.jpg      『 立ちつくす 』    
       祈ること。ひとにしか
       できないこと。祈ることは
       問うこと。みずから深く問うこと。
       問うことは、ことばを、
       握りしめること。そして、
       空の、空なるものにむかって、
       災いから、遠く離れて、
       無限の、真ん中に、
       立ちつくすこと。
       大きな森の、一本の木のように。
       あるいは、佇立する、塔のように。
       そうでなければ、天をさす、
       菩薩の、人差し指のように。
                               【 人はかつて樹だった 】   長田 弘 より抜粋

  樹は共に生きている存在だ。季節と共に、気候と共に、風景と共に、街と共に、時と共に・・。
  だが、今日もはや、人は根のない木か、伐られた木か、さもなくば流木のような存在でしかなくなって
  いるのではないだろうか。
                               【人はかつて樹だった】  あとがきより


b0002580_15392964.jpg            何もないところに、
            わたしは、木を1本、植えた。
            これが、わたしの木。

            わたしの木のそばに、
            あなたが、木を1本、植えた。
            木が2本。わたしたちは林になった。

            わたしたちの林のむこうに、
            だれかが、もう1本、木を植えた。 
            木が3本。こうして林は、森になった。

            森は、歌がうまれるところ。
            森のなかでは、ものみなすべてが歌。
            森のことばは、歌なのだ。

           『 だれかと、あなたと、わたしの木 』   長田 弘 より抜粋

    ap bank fes のパンフレットに掲載されていた長田 弘さんの詩。森がそこに在ること。
    「大事なのはそこに在るということ。」というフレーズにあるように在るべきものが在ること。
    その大切さに立ち返り、立ち止まり、周りを見据え感じること。そして在るべき姿を思い描くこと。
    物質的な豊かさを、利便性を追求して失ってしまったもの、失いつつあるもの。それらに思いを馳せ
    自分が出来ることが何かを見出し、一歩踏み出すこと。そしてその歩みを繰り返し続けること。
    この地球を取り返しのつかないものにしないために、私たちがいま、できること。
    ap bank の基本理念を噛み締めて、私も歩みを進めたいと思います。



b0002580_15563417.jpg   「きみの だいじなものを さがしにゆこう」
   「きみの たいせつなものを さがしにゆこう」
          水のかがやき  花々のいろ  わらいごえ 
          すてきなにおい   思い出   夢・・・
   「森へ ゆこう」
   「いちばん だいじなものが 森のなかに ある。
    きみの いちばん たいせつなものが そこに ある。」

   森の絵本   長田 弘 作   荒井良二 絵  より抜粋


  
by yoko59225 | 2006-07-25 11:25 | Book
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